(前回の話 Birmingham in 1824)
削ったチョコレートを熱いミルクで溶かし砂糖で甘くしたオリジナルのチョコレート・ドリンク。
これが店先で販売されると評判を呼び人気商品となったので、1831年、ジョン・キャドバリーはCrooked Laneの4階建ての倉庫(Malthouse)を購入。チョコレート作りの規模を拡大し、開発製造に専念できる拠点を作りました。
これが現在に至る"チョコレートメーカー、キャドバリー"としての本格的な始動といえるでしょう。
当時の英国はウィリアム四世の治世、かのアール・グレイが首相を務めておりました。
18世紀後半から漸進的に進行した産業革命の終盤期、交通量の増加と老朽化からロンドン橋もちょうどリニューアルされ、グレイ首相が歴史的な選挙法改正を達成、イギリス自由主義運動が一気に加速した、まさに変革・変動の時代のことでした。
(次の話 The Range Expands by 1842)