POPEYE NO.785号にも掲載していただいた、バブアーのインターナショナル・ジャケット(レッドチェック ライニング)とツインパックをご紹介します。
100年以上続くバブアーの歴史の中でも大傑作の一つにあげられるジャケットが1936年に発表された、モーターサイクル仕様のライダース・ジャケット「インターナショナル」です。
高機能かつ洗練されたジャケットは発売直後の1936年から1977年までイギリス・インターナショナル・チームに採用され、ライダース・ジャケットの代名詞となりました。
襟のチンフラップや斜めに付けられたマップ・ポケットなど、バイクに乗るための確かな個性を有するジャケットですが、今回ご紹介する、このインターナショナルには非常にめずらしい特徴を見ることができます。
まず、縫い付けられているタグにワラントがまだ1つしかありません。
ゴールドに続く、黒いタイプの1ワラントタグは、1979年から1982年、2つ目のワラントを授与されるまで、という短い期間に作られた製品にのみつけられています。
その極めて限られた製品の中で特に希な素材がこのライニングです。
バブアーのタータン・ライニングのカラーは数種類ございますが、このレッドチェックを見かけることはまずないでしょう。
また、状態は紙タグも当時のままのデッドストック品です。
続いてはボタンです。
以前ご紹介させていただいたネイビーコーティッドボタン ビデイルにも見られる、PVCコーティングされた真鍮製(polyvinyl chloride coated brass)のブラックコーティッドボタンが採用されています。
さらに、インターナショナル・ジャケットにはウエストのシルエットを抑えるためベルトが付属しているのですが、そのベルトに付着し使用するツインパックというファシリティがあります。
ベルトに通して使うことで背面に大きなポケットを2つ追加することができます。
ビューフォート等にも背面部のポケットはありますが、こちらはバイクに乗ってグローブをはめたままでも使える仕様が施されています。
名作と言われたインターナショナル・ジャケットにこのようなアプローチをすることがバブアーならでは、だと思います。
すなわち、このパックの存在そのものが英国で何世代にもわたり愛されたバブアー社の伝統と技術の顕著な例と言えるのではないでしょうか。
現在、ツインパックは製造されておらず非常に入手困難になっています。
どちらも1ワラント、紙タグ付の発売当時のままのベストコンディション。
渋谷のBRITISH EQUIPMENT TRADINGで、是非この魅力を実際にご覧ください。
バブアー インターナショナル+ツインパック:
モールスキン ブリークス: ¥9,870-(税込)
ヴィンテージ チェア: ¥126,000-(税込)